目的が異例な異世界転生!
気づけば心は大統領とともに駆ける!
人は日常的に色々なモノに乗って生活をしています。自転車、車、電車などなど。昔は牛や馬などの生き物に乗るのも珍しくはなかった世界です。では、そんな世界に住む人間が異世界に行ったらどんなモノに乗るようになるのでしょうか?今回はそんなお話。
簡単なあらすじ
プルジア共和国を独立へと導いた終身大統領のプルチノフ。何かを乗りこなすのが好きという騎乗欲で世界の機械や動物などあらゆるものを乗りこなしてみせ、ついには国をも乗りこなすまでに至った。そんな彼のある日の公務中、テロリストの乗ったトラックの襲撃に遭う。武術や格闘技の達人でもある彼は、トラックを背負い投げでこなすも、トラックが衝突した石像の頭部が彼の頭上に落下する。
目覚めたプルチノフの眼前には見たことのない世界と見たことのない生き物ばかり。大統領の騎乗欲を満たす転生の旅がこうして始まったのだ。
ここが面白い
異世界に転生する作品は今のご時世多くの種類がある。チート級の強さで無双したり、ハーレム物だったり、のんびりスローライフを送ったりなどと転生後にしていることは何種類かに分類されるだろう。そんな中で、ただ単に己が『騎乗欲』を満たすために異世界を冒険するという設定がまずは群を抜いて面白い。もちろん獰猛な生き物を相手にすることも多くあるため、戦闘シーンも何度もあるのだが、主人公が武術や格闘技の達人であるため、異世界の生き物に素手で立ち向かう戦闘シーンも迫力満点である。人望に厚い大統領としてのプルチノフの人柄も魅力的であるため、異世界に転生した主人公の中で、彼ほど多くの読者から愛される主人公はいないのではなかろうか。